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Takumi Sueda 2022-01-12 02:54:15 +09:00
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commit eecc273562
11 changed files with 155 additions and 122 deletions

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@ -11,6 +11,7 @@ excerpt: ""
<img src="/assets/images/happy.png">
# はじめに
このページでは、SHARP Brain で Linux を動かす試みから生まれた Linux ディストリビューション **Brainux** を手軽に起動する方法をご紹介します。
@ -63,9 +64,9 @@ macOS もしくは Linux をお使いの場合は、ZIP を展開して取り出
- 展開する必要はありません
<img src="/assets/images/etcher1.png" width=500px>
<img src="/assets/images/etcher1.png" width=300px>
<img src="/assets/images/etcher2.png" width=500px>
<img src="/assets/images/etcher2.png" width=300px>
3. "Select target" をクリックして書き込み先を選択します
@ -136,6 +137,7 @@ sudo dd if=~/Downloads/sdimage-2021-02-21-162410.img of=/dev/sdc bs=10M
Brain における Linux の動作はまだ初期段階であり、一部のハードウェアしか利用できません。
## キーボード (Sx1, Sx2)
キーが非常に少ない Brain のキーボードで必要な記号を打つため、キーボードの使用方法は特殊になっています。キートップに記載されたキー以外の文字は、すべて「記号」キーと「シフト」キーを組み合わせて入力します。

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@ -10,6 +10,7 @@ excerpt: ""
# 動作環境
- Debian 10 (Buster)
- Ubuntu 20.04 LTS
@ -17,6 +18,7 @@ excerpt: ""
# 依存関係のインストール
以下のコマンドで依存関係をインストールします。
```sh
@ -25,14 +27,16 @@ sudo apt install build-essential bison flex libncurses5-dev gcc-arm-linux-gnueab
# Gitリポジトリのクローン
以下のコマンドでGitリポジトリをクローンして、必要なファイルをダウンロードします。長い時間がかかるので、時間のあるときに行いましょう。
```
```sh
git clone --recursive https://github.com/brain-hackers/buildbrain.git
```
# Linuxのビルド
1. `cd buildbrain``buildbrain` ディレクトリに入ります。
2. `make ldefconfig` を実行して、 `.config` ファイルを作成します。
@ -41,6 +45,7 @@ git clone --recursive https://github.com/brain-hackers/buildbrain.git
# Brainuxのビルド
Linuxのカーネルの準備ができたら、カーネルの上で動くアプリケーションを用意して、Linuxディストリビューションを完成させます。
1. バックグラウンドで `make aptcache` を実行します。
@ -51,6 +56,7 @@ Linuxのカーネルの準備ができたら、カーネルの上で動くアプ
## パッケージの追加方法 (任意)
追加で欲しいパッケージを `./tools/setup_debian.sh` の51行目あたりに追記します。
実際に追記した例を以下に示します。

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@ -9,20 +9,24 @@ excerpt: ""
---
# 注意!
# 注意
***この手順を実行すると、SDカードの内容が消去されます。必ずバックアップをしてから実行しましょう。***
# 前提
- [U-Boot のビルド](/u-boot/u-boot-build/)にてU-Bootをビルドしていること
- [Linux のビルド](/linux/linux-build/)にてLinuxをビルドしていること
# パーティションを区切る
先頭に100MBくらいのFAT32のパーティションを作り、残りをext4のパーティションにします。
## GPartedのインストール
以下のコマンドで GParted をインストールします。
```sh
@ -31,16 +35,19 @@ sudo apt install gparted
## パーティションを作成する
LinuxをインストールするSDカードをPCに挿入してGPartedを起動します。
### GPartedの起動
![GParted起動画面](/assets/images/Launch-GParted.png)
GPartedの右上のメニューからSDカードを選びます。容量で選ぶとわかりやすいです。
### パーティションの削除
![パーティションの削除](/assets/images/partition-delete.png)
***この手順を実行すると、SDカードの内容が消去されます。必ずバックアップをしてから実行しましょう。***
@ -49,6 +56,7 @@ GPartedの右上のメニューからSDカードを選びます。容量で選
### パーティションの作成
まず、FAT32のパーティションを作成します。 "未割り当て" のパーティションを右クリックして "新規" をクリックします。
![新規パーティションの作成のダイアログ](/assets/images/create-partition-fat32.png)
@ -69,13 +77,12 @@ GPartedの右上のメニューからSDカードを選びます。容量で選
# 必要なファイルをコピーする
1. `buildbrain`ディレクトリの中からファイルをコピーします
1. `buildbrain`ディレクトリの中から以下ファイルをSDカードのFAT32パーティションへコピーします
- `linux-brain/arch/arm/boot/zImage`
- `linux-brain/arch/arm/boot/dts/imx28-[機種名].dts`
これらをSDカードのFAT32のパーティションへコピーします。
2. ターミナルを起動して `cd buildbrain``buildbrain` ディレクトリに入ります
以下のコマンドを実行します。

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@ -18,6 +18,7 @@ PW-Sx7 までは SoC に GPU が載っておらず、framebuffer (fbdev) のみ
設定ファイル xorg.conf の内容を以下に示します。vi か nano を使って以下の内容を `/etc/X11/xorg.conf` に書き込んでください。
<!-- markdownlint-disable fenced-code-language -->
```
Section "Device"
Identifier "device"
@ -28,6 +29,7 @@ Section "Screen"
Device "device"
EndSection
```
<!-- markdownlint-enable fenced-code-language -->
# 起こし方

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@ -22,20 +22,20 @@ Brain の DRAM は 128MB しかないので、簡単にメモリが食いつぶ
今回の例では、256MBこれ以上を推奨の領域を確保しています。他の容量にしたい場合は適宜 `bs``count` の値を変えてください。
```
```sh
dd if=/dev/zero of=/swapfile bs=1M count=256
chmod 0600 /swapfile
```
2. スワップ領域を初期化します
```
```sh
mkswap /swapfile
```
3. スワップ領域を有効にします
```
```sh
swapon /swapfile
```

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@ -11,29 +11,35 @@ excerpt: タッチパネルのキャリブレーションBrainux に同梱さ
---
# 事前に
Xorgの設定ファイル ( xorg.conf )を設定していない場合は、下記のWikiを参照して設定してください。
[Xorg](/linux/linux-xorg/)
# 必要なパッケージのインストール
```
```sh
apt install xserver-xorg-input-evdev xinput-calibrator
```
を実行して、必要なパッケージをインストールします。
# Xorgとopenboxの起動
```
```sh
Xorg &
```
```
openbox-session &
```
を実行して、Xorgとopenboxを起動します。
# タッチパネル補正ツールの起動
```
```sh
xinput_calibrator
```
@ -41,10 +47,12 @@ xinput_calibrator
![xinput-calibratorの画面](/assets/images/xinput-calibrator.png)
# 補正する
画面上の 赤い十字 を**丁寧に** 4回タッチすると、補正用の設定項目が端末に出力されます。
```
```plaintext
Setting calibration data: 0, 4095, 0, 4095
Calibrating EVDEV driver for "mxs-lradc-ts" id=6
current calibration values (from XInput): min_x=0, max_x=4095 and min_y=0, max_y=4095
@ -61,17 +69,19 @@ xinput_calibrator
EndSection
```
# 設定ファイルを作成・保存する
`/etc/X11/xorg.conf.d`を作成します。
```
```sh
mkdir /etx/X11/xorg.conf/d
```
xinput_calibratorの出力に従って、`/etc/X11/xorg.conf.d/99-calibration.conf`に
`Section "InputClass"` から `EndSection`までの行を nano や vi を用いて書き出します。
```
```plaintext
Section "InputClass"
Identifier "calibration"
MatchProduct "mxs-lradc-ts"
@ -80,17 +90,18 @@ xinput_calibratorの出力に従って、`/etc/X11/xorg.conf.d/99-calibration.co
EndSection
```
# Xorgの再起動
```
```sh
pkill Xorg
```
```
Xorg &
```
```
openbox-session &
```
でXorgを再起動します。
# 完成
![ちゃんとタッチした場所にカーソルが来ています](/assets/images/calibrator-done.gif)

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@ -11,7 +11,6 @@ excerpt: PC と USB ケーブル1本で接続できる便利な仕組みとそ
---
# USB Gadget とは?
コンピューターがあたかも USB デバイスであるかのように振る舞う仕組みです。
@ -31,36 +30,27 @@ excerpt: PC と USB ケーブル1本で接続できる便利な仕組みとそ
1. SDカードの第1パーティションを`/boot`にマウントします
```
```sh
sudo mount /dev/mmcblk1p1 /boot
```
2. 元のdtsをバックアップします
{機種名の数字}は適宜置き換えてください。(例:PW-SH5→imx28-pwsh5.dtb
```
```sh
sudo cp /boot/imx28-pwsh{機種名の数字}.dtb /boot/imx28-pwsh{機種名の数字}.dtb.orig
```
3. dtbファイルをテキスト形式に変換します
```
dtc -I dtb -O dts /boot/imx28-pwsh{機種名の数字}.dtb > dts 2> /dev/null
```
## コピペ用
1〜3の手順をまとめると以下のようになります。
```
sudo mount /dev/mmcblk1p1 /boot
sudo cp /boot/imx28-pwsh{機種名の数字}.dtb /boot/imx28-pwsh{機種名の数字}.dtb.orig
```sh
dtc -I dtb -O dts /boot/imx28-pwsh{機種名の数字}.dtb > dts 2> /dev/null
```
4. 設定を書き換えます
```
```sh
nano dts
```
@ -79,48 +69,58 @@ dtc -I dtb -O dts /boot/imx28-pwsh{機種名の数字}.dtb > dts 2> /dev/null
status = "okay";
};
};
```
書き換えられたら保存してエディタを終了します。`Ctrl+O`の次に`Enter`を押して保存して、`Ctrl+X`で終了します。
5. 編集したものをバイナリ形式に変換します
```
```sh
dtc -I dts -O dtb dts > dtb 2> /dev/null
```
```
```sh
sudo mv dtb /boot/imx28-pwsh{機種名の数字}.dtb
```
6. SDカードの第1パーティションアンマウントします
```
```sh
sudo umount /boot
```
7. 再起動します
```
```sh
sudo reboot
```
## コピペ用
1〜3の手順をまとめると以下のようになります。
```sh
sudo mount /dev/mmcblk1p1 /boot
sudo cp /boot/imx28-pwsh{機種名の数字}.dtb /boot/imx28-pwsh{機種名の数字}.dtb.orig
dtc -I dtb -O dts /boot/imx28-pwsh{機種名の数字}.dtb > dts 2> /dev/null
```
5〜7の手順をまとめると以下のようになります。
```
```sh
dtc -I dts -O dtb dts > dtb 2> /dev/null
sudo mv dtb /boot/imx28-pwsh{機種名の数字}.dtb
sudo umount /boot
sudo reboot
```
# Brain に Ethernet Gadget を喋らせる
1. 以下のスクリプトを vi や nano でホームディレクトリに保存します
```
```sh
#!/bin/sh
g=/sys/kernel/config/usb_gadget/eth
@ -146,16 +146,16 @@ sudo reboot
ここではスクリプト名を `gadget.sh` としています。1. で保存した名前に置き換えてください。
```
$ chmod +x gadget.sh
```sh
chmod +x gadget.sh
```
3. 実行します
次回起動時からはこのスクリプトを都度実行します。
```
$ ./gadget.sh
```sh
./gadget.sh
```

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@ -10,7 +10,6 @@ excerpt: Brainux で利用可能な Web ブラウザについて
---
# グラフィカルブラウザ
**グラフィカルブラウザを使うのは困難です!** PW-Sx7 までの Brain が搭載している SoC は初代 Raspberry Pi のクロック周波数の約半分の速度で動作し、メモリ容量も半分以下の 128MB しかありません。つまり、インターネットブラウジングは現実的ではありません。例えば、[極めて高速に表示されることで有名な著名人のサイト](http://abehiroshi.la.coocan.jp/)の表示に実測15秒ほどかかります。また、Twitter は表示不可能です。
@ -20,9 +19,10 @@ excerpt: Brainux で利用可能な Web ブラウザについて
代表的な軽量なブラウザの選択肢に Midori があります。Brainux にはプリインストールされています。Xorg が起動している状態で、以下のコマンドを実行すると Midori が起動します。
```sh
DISPLAY=:0 midori
```
$ DISPLAY=:0 midori
```
## Surf

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@ -10,6 +10,7 @@ excerpt: ""
# 動作環境
- Debian 10 (Buster)
- Ubuntu 20.04 LTS
@ -17,10 +18,12 @@ excerpt: ""
# 環境の構築
[Linux のビルド](/linux/linux-build/)の頁で既に構築している場合は飛ばします。
## 依存関係のインストール
以下のコマンドで依存関係をインストールしてください。
```sh
@ -29,14 +32,16 @@ sudo apt install build-essential bison flex libncurses5-dev gcc-arm-linux-gnueab
## Gitリポジトリのクローン
Gitリポジトリをクローンして、必要なファイルをダウンロードします。長い時間がかかるので、時間のある時に実いましょう。
```
```sh
git clone --recursive https://github.com/brain-hackers/buildbrain.git
```
# U-Bootのビルドとnk.binの作成
1. `cd buildbrain``buildbrain` ディレクトリに入ります
2. `make udefconfig-sh*` を実行して、 `.config` ファイルを作成します