--- title: USB Ethernet Gadget categories: - Tips - Linux tags: - Linux - USB - 周辺機器 --- # USB Gadget とは? コンピューターがあたかも USB デバイスであるかのように振る舞う仕組みです。 # Why USB Gadget? インターネットに接続可能なパソコンに USB で Brain を接続するだけで Brain からインターネットに出たり、パソコンと Brain で双方向に SSH したりできるようになります。電池切れの心配もありません。 # USB コントローラーの動作モードを変更する 初期状態では Brain の USB コントローラーはホストとして動作するため、このままではデバイスになることができません。 2021年2月23日現在ではまだありませんが、コントローラーの動作モードを簡単に切り替えるスクリプトを用意する予定です。 手動で変更するには、Device Tree Compiler を使用します。 # Brain に Ethernet Gadget を喋らせる 1. 以下のスクリプトを vi や nano でホームディレクトリに保存します ``` #!/bin/sh g=/sys/kernel/config/usb_gadget/eth mkdir ${g} mkdir ${g}/functions/rndis.rn0 echo "8a:15:8b:44:3a:02" > ${g}/functions/rndis.rn0/dev_addr echo "8a:15:8b:44:3a:01" > ${g}/functions/rndis.rn0/host_addr mkdir ${g}/configs/c.1 ln -s ${g}/functions/rndis.rn0 ${g}/configs/c.1/ echo "ci_hdrc.0" > ${g}/UDC sleep 1 ifconfig usb0 up sleep 1 dhclient ``` 2. スクリプトに実行属性を付けます ここではスクリプト名を `gadget.sh` としています。1. で保存した名前に置き換えてください。 ``` $ chmod +x gadget.sh ``` 3. 実行します 次回起動時からはこのスクリプトを都度実行します。 ``` $ ./gadget.sh ``` # パソコン側の対応作業 Windows / Mac / Linux すべてで利用可能です。(注: 2021年2月23日現在、上記スクリプトでは Windows と macOS で認識しないことを確認しており、修正予定です) パソコンを通してインターネットに出るために、ネットワーク接続の共有設定が必要になります。OS ごとに設定方法は異なりますので、別途設定してください。